ファースト・ラブを抱きしめて/平野文/講談社
髪を切っているシーンが描写されている小説は、何冊かはある。 その中で私が一番影響を受けた小説だ。 ヒロイン佐久田悦子は、ブロードウェイを目指すミュージカル・ダンサー。彼女はレーサーである飯島との恋に破れ、美容院で長い髪をバッサリと耳だしのベリーショートにしてしまう。 その美容院での髪を切るシーンが実に濃密に描かれている。 長い髪をバサリ、バサリと切り落とされ、思わず悦子が泣きそうになってしまうシーン。 ボブに揃えられ、美容師に「こんなスタイルもいいね」と言われ、もっと短く切ってしまうシーン。 その鋏に音の描写もなかなか良く描かれている。 もしこの小説を読んでいなかったら、私は今現在の小説を書いていなかったかもしれない。
by MRookie
| 2005-07-09 07:46
| 小説<髪切版>
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