古典妖艶童話文学集/千之ナイフ
千之ナイフ氏の漫画を初めて読んだ時、衝撃を覚えた。 「百面相サーカス」という作品だった。 何気なく手に取ったはずの漫画だったのに、以来私は氏の漫画の虜になってしまった。 繊細で細くまるで、西洋人形のような可憐な少女。長い髪は前髪もそれ以外も、ひたすらまっすぐに揃えられている。 こちらまでさらさら感が伝わったきそうな髪の描写である。 そんな少女達が時には悪夢のような惨事に見舞われたり、時には妖艶に描かれている。 当作品古典妖艶童話文学集「サド」(左の絵)、「テンペスト」(右の絵)の二作品も千之ナイフ氏の世界を存分に味わえる作品である。 前半的に暗澹で残酷で妖艶な雰囲気な作品が多いのだが、どうしても繰り返して読みたくなる。 「あはれ」という印象だろうか。 このような独特な世界観を持った漫画家は少ないような気がする。 万人にお勧めしがたい漫画ではあるが、興味があったら読んで頂きたい。 なかなか書店で入手しづらいのも難点である。 なお非公認の氏のファンサイトがある。 そちらも是非一度ご覧あれ。
by MRookie
| 2006-01-22 09:05
| 漫画・小説<一般>
|
カテゴリ
リンク
以前の記事
2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 2004年 10月 検索
最新のトラックバック
ライフログ
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||