警視庁心理捜査官(上・下)/黒崎視音/徳間書店
よく帯で心境地とか書かれても、あてにならないことが多々ある。 しかも警察小説というと、私の今までのイメージでは、 極端にお堅いすぎて読みづらい、あるいは、ほぼサスペンス小説と変わらないとか、 あまりに偏りすぎてアンバランスなものとかである。 しかしこの小説を読み終わってその面白さとなによりパーフェクトなバランスにぶっ飛んだ。 しかも異常犯罪を捜査するという、逆風付きのストーリーである。 一歩間違えれば醜悪きわまりなくなるが、この作品ではまったく異常犯罪というスパイスをうまく使っている。 そのスパイスは主張しすぎることもなく、さりとて物足りなさを憶えることはない。 先ほどパーフェクトなバランスといったが、別にどの味も寸足らずと言うことにはなっていない。 逆にお互いの味が主張しあって、それがかっちりと鋳型にはまったという感じである。 まだ1作目しかよんでいないが、 私はこと警察小説において、この作家の右に出る人間は当面でないのではないか そう期待せざるを得ない。 恐ろしい・・・ああ、なんとも恐ろしい作家が出てきたことか。
by MRookie
| 2005-04-24 23:22
| 漫画・小説<一般>
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